「英語にみる性とことば」など

あす図書館に返さないといけない本。


真田幸村」。
幸村にはあこがれるが、兄の真田信幸のように私は生きたい。

高山右近」。
武将をやめ、キリシタンとして生きた後半生を描く。
加賀乙彦先生の描く、高山右近は単純に信仰が強すぎる。
彼にも弱さとか、悩みとかあったはず。
もう少し葛藤とか描いてほしい。
そうでないと、人間の深みとか、信仰の強さが見えてこない。

見世物小屋の文化史」。
生瀬克己の「見世物小屋と障害者」が秀逸な論文。

P63
>障害者が「自律的な自己」として、「社会」に立ち向かおうとするとき、それまでの自己に押しつけられてきたものをはねかえさねばならず、自己に対する「呼び名」を拒否しようとするのだが、障害者に与えられてきた過去からの「伝統的な呼び名」にかわるべき「適切な名前」さえ、容易なことでは見つからないでいるというのが現状である。

「英語にみる性とことば」。
「Language and the Sexes 」の翻訳。
1983年の本でやや古いが、英語をジェンダーから捉えなおすというオーソドックスな本。
印象に残ったのは「女はおしゃべりで会話をすぐにさえぎる」という言説への議論。
Candace West
の実験によると、男女が会話をして、48回のさえぎりが起こり、46回が男からだったという。
つまり会話は男が支配していて、男がさえぎると「当然」で、印象に残らないが、女がさえぎると「生意気」ということで印象に残るというお話。
確かにそうかもしれない。