ESTOイベント告知

以下ESTO様より
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1)★第19回「性同一性障害かな?と思う子ども(24歳まで)と保護者のための交流会」in
東京

2006年11月3日(金・祝)13:30〜16:30(13:00開場)
テーマ「性別違和感って何だろう?−性同一性障害半陰陽−」
お話:黒岩龍太郎さん
参加費:会員:500円 非会員:1000円
会場:山の手線沿線(参加者にお知らせします)
申込〆切:11月1日 22:00まで

☆ESTOは、2006年10月1日から9年目の活動に入りました。
新年度第1回目は、黒岩龍太郎さんに「性別違和感」についてお話していただきます。
性同一性障害半陰陽のお話をお伺いしながら、「身体と心、社会的な性別が違っている
と感じるのはどうしてなのか?」を一緒に考えてみませんか?

ご家族でのご参加、お子さん、保護者の方、それぞれお一人でのご参加、
ご友人と一緒のご参加を歓迎します。
また、子供をサポートする専門家(教育・医療・ボランティア団体等)のご参加も
お待ちしています。
申し訳ありませんが、専門家の方には15:15からの「ユース・保護者別交流会」
にはご参加 いただけませんので予めご了承ください。
なお、25才以上で専門家以外の成人当事者の参加はご遠慮ください。

司会・進行:真木柾鷹(ESTO代表)
テーマ&ユース担当:黒岩龍太郎(スタッフ)
サポート&保護者担当:J(スタッフ)

申込の詳細は、ホームページか携帯サイトをご覧ください。
親子交流会専用サイト http://hp.kutikomi.net/esto-oyako/
ホームページ http://akita.cool.ne.jp/esto/

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2)「LIFE&LIVE Vol.4」 全12回講座 第二部【法律と保障】
第4回講座「名の変更・戸籍の性別変更、子供を持つことの法的問題」

日時:2006年11月4日(土) 時間:13:00〜16:15(講演開始13:30)
講師:大島俊之さん(神戸学院大学法科大学院教授)
定員:60 名(年齢は問いません。定員になり次第、受付終了)
参加費 ESTO会員・協力団体会員:500円 
    非会員当事者(自己申告):1000円 一般:3000円
申込〆切 11/1(水) 22:00まで
会場:北沢区民会館北沢タウンホール
小田急線・井の頭線下北沢駅南口徒歩5分
・バス北沢タウンホール(駒沢陸橋〜北沢タウンホール)
http://www.city.setagaya.tokyo.jp/cgi-bin/sisetu/sisetu.cgi?mode=view&category1=040&category2=010&category3=&no=40

<内容>
性別を変更して社会生活を送る上で、一番の障害になるのは外見とは異なる名前
や戸籍の続柄に基づいた性別です。 名の変更の申し立て、戸籍の続柄変更、
子供を持つことの法律的な課題、2007年の特例法見直しについて、
大島先生にお話していただきます。事前に講師へのご質問を受け付けます。
参加希望者は、参加申込と質問をお送りください。

◆LL講座終了後、懇親会(17:00〜19:00)を開きます。
会費は2200円+ドリンク2杯目 から400円の予定です。
参加年齢は問いませんが、未成年者の飲酒と喫煙は禁止厳守です。
懇親会には、大島先生も参加されます。

◆LIFE&LIVE Vol.5
第5回講座「健康保険・年金・雇用保険・労災の保障と税金対策」
講師:未定
開催は2007年1月20日(土)開催を予定
詳細は、決定次第お知らせします。

申込の詳細は、ホームページか携帯サイトをご覧ください。
ホームページ http://akita.cool.ne.jp/esto/
携帯サイト http://hp.kutikomi.net/esto/

子供のいる性同一性障害者

下の新聞記事への突っ込み。

まず、


GIDの日本人は全国で数千人から数万人で、うち子供をもうけたのは1割未満とされる。


について。


5,6年前の統計では。
川崎メンタルクリニックにて。
FTM55名中0名.MTF54名中10名。


2004年末岡山大学統計
(モダンフィジシャン2005年25巻4号)http://d.hatena.ne.jp/annojo/20050409/p1
FTM312名中7名.MTF215名中38名。


私の約700名の記憶の印象からは(正確な統計ではなし)。
FTM1-2%(SRSまでしたものは、いないのでは)
MTF15-20%(SRSまでしたものある程度いる)


以上より、FTMで数%、MTFで20%弱、合計で10%前後、ということでしょうか。


しかし、以上の数値は医療機関受診者の中の数値。
新聞記事では
GIDの日本人は全国で数千人から数万人で、うち子供をもうけたのは1割未満とされる。


医療機関受診者は現在約5000人。GIDの日本人を「数万人」と数えた場合、医療機関を受診していないものを含むために、子供のいる割合は不明。
子供がいる場合のほうが、医療機関を受診しにくいと思われるので、「数万人」と数えると、10%以上いる可能性もあり。


次に
>「子どもがいるのは、まだGIDという概念が世間に浸透していなかった時代に結婚適齢期を迎えた現在40−50代の人たち。30代以下で結婚歴のある人は少ない」と指摘している。


について。
統計的データは不明。
ただ臨床的経験からは、子供のいる当事者はやや40代以上に多い印象はあるが、30代20代もある程度の数はいる。


また、特にMTFにおいては、DSMの記載にもあるように、症状経過において、成人期中期に徴候化する経過は多く存在する。
この遅発例においては女性に性的魅力を感じる傾向が強い。
すなわち、「女性に性的魅力を感じ結婚」→「その後性同一性障害の兆候が顕在化」というケースは決してまれではない。
であるから、このケースにおいては、GID概念が普及したとしても、子供を有してから性同一性障害の兆候が顕在化することは十分起こりうる。

女性への戸籍変更申し立て 性同一性障害の男性2人

http://www.sakigake.jp/p/news/main.jsp?nid=2006102801000025
秋田魁新報


女性への戸籍変更申し立て 性同一性障害の男性2人


 心と体の性が一致しない性同一性障害GID)と診断された46歳と50歳の男性2人が、戸籍の性別を女性に変更するよう、近く奈良家裁神戸家裁尼崎支部に申し立てることを28日までに決めた。
 2人はいずれも女性と結婚、子供をもうけた後、離婚した。性同一性障害特例法は戸籍の性別変更の際、「未婚で子がいない」を条件としており、対象外の2人の申し立ては来年以降の法改正論議に一石を投じそうだ。
 2人は奈良県生駒市派遣社員の通称森村さやかさん(46)と兵庫県尼崎市の会社員(50)。それぞれ大阪医大と海外で性別適合手術を受けたが、戸籍上は男のため、就職や結婚、日常生活でも不便を強いられていると訴えている。
 GIDの日本人は全国で数千人から数万人で、うち子供をもうけたのは1割未満とされる。
  2004年7月施行の特例法は、(1)2人以上の医師が性同一性障害と診断(2)20歳以上(3)未婚者(4)子供がいない−などの条件を満たしている人 が家裁に審判を請求して認められれば、戸籍の性別を変更できると規定。付則に社会的環境の変化を考慮して、3年をめどに対象者の範囲を見直すことが盛り込 まれた。
 GID学会理事長で神戸学院大法科大学院の大島俊之教授は「子どもがいるのは、まだGIDという概念が世間に浸透していなかった時代に結婚適齢期を迎えた現在40−50代の人たち。30代以下で結婚歴のある人は少ない」と指摘している。
(2006/10/28 08:15 更新)