「薔薇の微笑 愛すれど心哀しく」

ドラマ、「薔薇の微笑 愛すれど心哀しく」視聴。
http://www.ntv.co.jp/ntvmusic/20060704.html

青いカーネーションでなく、青いバラですか。


浅野温子、服装はやはり着物ですか。姐さんですか。
演技がうまいのか、顔のつくりが男っぽいのか、そういうメイクなのか。


子ども時代、口紅姿で、泣くシーン、「ビューティフル・ボーイ」のパクリですな。


篠井英介のニューハーフのママさん役、予想通り的、予定調和。


エンクミの男装も予定通りだが、萌え度が足りないのはなぜ。
というか主役じゃなくなってた。


あと、ヤマテ病院の医者、患者の秘密しゃべりすぎ。
守秘義務違反で逮捕せよ。


それから、原作では、ヤマテ病院の医者が手術したことになっていたのに、ドラマでは「闇で法外な値段で手術する大阪の外科医」となっていた。
あんまりな言い方だと思うけど。


個人的には最後のシーン、湖畔じゃなくて、海岸の絶壁がよかったけど。


全体的には、殺人シーンの描き方、あたかも「羊たちの沈黙」の連続殺人鬼の似非トランスセクシュアル(かわはぎバッファロー?とか言う名前)のようで、いかがなものかと。


原作では、殺人者が、自分の過去を消すために性転換するのに、テレビでは、性同一性障害そのものが殺人の動機に変わっていた。
すなわち、羊たちの沈黙のように、テレビでは性同一性障害を、本質的には特殊なものとして扱っているわけだが、西郷輝彦に優しいせりふをはかせたりして、理解がある振りをしているところがなんともあざといとゆうか。

「トランスジェンダーとして生きる」

トランスジェンダーとして生きる」を読む。

トランスジェンダーとして生きる

トランスジェンダーとして生きる

“ESTO”代表として精力的かつ息の長い活動を続ける、真木柾鷹 (まさき まさたか)さんの著書。 
http://akita.cool.ne.jp/esto/


セクシュアリティトランスジェンダー性同一性障害についての一般的説明や、ESTOの活動歴なども、記されているけれど。


非常に興味深かったのは、真木さんの個人的セクシュアリティ
真木さんは、FTMに対して、性指向(性嗜好?)があるという。
その理由は、内面的なメンタルな部分では、男性に魅力を感じるけれど、男性特有のアンモニア臭が苦手なのだという。
その結果、アンモニア臭のしない男性、ということでFTMに惹かれるそうだ。


じつに奥が深い。
でも、男性ってそんなにアンモニア臭いかな。
あるいは逆に、FTMでもホルモン療法すると、アンモニア臭くなったりしないのかな。
謎。


あと、本文中「インタージェンダー」と言う言葉も出てきて、おお、と言う感じ。
確か、この言葉、5年ぐらい前の、三橋順子さんの造語で、「ジェンダーが、男女いずれでもない人」と言う意味だったと思うけど。
最近はあまり見ることもなかったので、新鮮であった。


と言うわけで、初心者からマニアまで、得るところの多い一冊と言えよう。