うらやすだより

第166回浦安ジェンダークリニック委員会(4/12)報告

 

 ●個別症例検討:3例

   ホルモン療法開始:  2名 承認

   ホルモン療法継続:  1名 承認

   ホルモン療法再開:  0名  承認

   乳房切除術   :  0名 承認

   性別適合手術  :  1名 承認(行徳総合病院)

 

     ( FTM 2名、 MTF 1名 )

   

   以上、3名が承認されました。

『日常生活に埋め込まれたマイクロアグレッション――人種、ジェンダー、性的指向:マイノリティに向けられる無意識の差別』

『日常生活に埋め込まれたマイクロアグレッション――人種、ジェンダー性的指向:マイノリティに向けられる無意識の差別』

読んだ。

人種差別から、さらにジェンダー女性差別)、LGBT差別と拡大し、無意識に行われる微小な差別、偏見、攻撃である「マイクロアグレッション」についていて論じていて、大変勉強になった。

ただ残念なのは、「LGBT」といいながら、もっぱら性的指向の問題だけ論じ、「異性愛社会での同性愛へのマイクロアグレッション」のことだけ扱っていたのが残念。

このことがトランスジェンダーを不可視化し、同性愛の亜流とみなし、論じるに値しないという、「マイクロアグレッション」になっていると感じられて、皮肉なものだなと少し思った。

 

 

俺と師匠とブルーボーイとストリッパー

タイトル気になり読んでみた。

1975年頃、釧路が舞台。

登場人物に「ブルーボーイ」がいるのだが、そのころそういう呼び方だったのかな、と疑問。

ブルーボーイ事件が1964年。wikiによれば1967年ころまで使用例。

ニューハーフ - Wikipedia

 

調べると、このタイトルは大竹まことの20歳のころの実話からとったらしい。

桜木紫乃、大竹まことの言葉をまんまタイトルに! 女装歌手、ストリッパーの物語 | ananニュース – マガジンハウス (ananweb.jp)

大竹まことは1949年生まれ。20歳なら1969年。

1969年ならまだそう呼んでいたのか。

 

小説では1975年の設定なので、実際そう呼んでいたのかどうかはわからない。

 

でも読んでいくうちに、1975年のブルーボーイだからこそいいのだと、気が付いた。

1960年代の全盛時代の輝いていたブルーボーイとはちがい、1975年は、時代から取り残された感がある。

だからこそ、胸を打つ。

ちなみに、ブルーボーイのモデルはカルーセル麻紀さんらしい。

 

小説は、じわっと暖まる、いい話だった。

 

 

 

うらやすだより

第165回浦安ジェンダークリニック委員会(3/15)報告

 

 ●個別症例検討:4例

   ホルモン療法開始:  4名 承認

   ホルモン療法継続:  0名 承認

   ホルモン療法再開:  0名  承認

   乳房切除術   :  1名 承認(行徳総合病院)

   性別適合手術  :  0名 承認

 

     ( FTM 2名、 MTF 2名 )

   

   以上、4名が承認されました。

埼玉県 多様性を尊重する共生社会づくりに関する調査

5606人中

トランスジェンダー30人だが。

男女いずれかの性を自認している 3人(0.05%)で

男女いずれの性も自認していない 27人(0.5%)。

Xジェンダーを入れるとトランスジェンダーの人数は10倍になる。

 

同性愛者19人(0.4%)

両性愛者92人(1.6%)

最近の若者はパンセクという人が多いせいか?

 

lgbtqchousahoukokusho.pdf (saitama.lg.jp)

11P データ分析すると

18~34歳

98名/1166名=8.4%が性的マイノリティ

35~64歳

86名/4440名=1.9%が性的マイノリティ

世代差がすごい

 

 

埼玉県 多様性を尊重する共生社会づくりに関する調査について - 埼玉県 (saitama.lg.jp)