性同一性障害に配慮、福祉手帳の性別削除へ 厚労省

サンケイ
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130728/trd13072822400012-n1.htm
性同一性障害に配慮、福祉手帳の性別削除へ 厚労省
2013.7.28 22:37
 性同一性障害GID)の人が心と異なる性別の記載を苦痛に感じていることに配慮し、厚生労働省が「精神障害者保健福祉手帳」の性別欄を来年にも削除する方向で検討に入ったことが28日、同省などへの取材で分かった。同障害の人らでつくる団体によると、国がこうした文書から性別を削除するのは初めてとみられ、国所管の他の証明書や公文書にも広がることが期待される。

 厚労省によると、手帳により税の控除や一部交通機関の運賃割引などの支援を受けられるが、同省は「割引などは性別とは関係ない」と判断。今後省令の改正作業を進め、意見公募などを経て都道府県と政令市が新しい手帳を交付する。

 厚労省などによると、保健福祉手帳は障害者手帳の一種で、昨年3月時点で所持者は約63万5千人。このうち同障害の人の数は分かっていないが、研究者の調査を基に全国に約4万6千人いるとの推測もある。