マウリッツハイス美術館展

annojo2012-07-19

マウリッツハイス美術館展へ。
http://www.asahi.com/mauritshuis2012/
朝9時開館と同時に行き、並ばず入れた。


印象的だったのが「メメントモリ」(死を忘れるな)をテーマにしたいくつかの静物画。
懐中時計、燃えるろうそく、骸骨、などは人生の有限性を明らかに示しているが、果実もまた、いずれ朽ち果てるものの象徴だろう。
これは、栄華を極め、いずれ没落の始まる17世紀オランダの時代精神を反映しているのかもしれない。


そういったことを考えながら「真珠の耳飾りの少女」をみると、そこでも人生の有限性を描いているようにも思える。
すなわち、朽ちることのない真珠と対比し、少女の美しさは一瞬で、少女はやがて老い死んでいく。
だが、その一瞬の美しさを、絵画で永遠にとどめたからこそ、見るものの心を打つのかもしれない。


ところで、時代的に、菱川師宣の「見返り美人」をフェルメールがぱくって、この絵を描いたということはありうるだろうか。
この辺何も知らないので、今後要調査。