第9回GID学会

http://www7a.biglobe.ne.jp/~gid-9/24408548/

航空公園、結構遠い。
5分遅れる。
昨日と合わせて440名を超す出席者で立ち見でまくり。


以下演題、内容、()内は私の感想コメント。

2,GID症例に対するPich Elevation Suregeryとしての甲状軟骨形成術4型
中村一博、他(東京医大八王子医療センター耳鼻咽喉科頭頸部外科)
一色先生のところで修業した。
自分のところは「近い、安い、早い」ので是非どうぞ。


3,最小の侵襲で行う陰茎陰核形成術の経験
大槻祐可子、他(埼玉医大総合医療センター形成外科・美容外科
尿道延長ともなわない術式。安く入院も短く戸籍変更も可能。
(しなくても変更はできる気も…。)


4,鼡径皮弁を用いた陰茎再建
松田三奈、他(東京大学医学部形成外科)
(術式はともかく、東大でもやってほしいが…。)


6,男性から女性への性同一性障害における術後外陰部の経時的変化
高松亜子、他(埼玉医大総合医療センター形成外科・美容外科
12ヶ月経つと腫れもなく、形態は落ち着く。
術後も時々時受診を。


7,包括的GID治療に向けての当院の取り組み
山口悟、他(ナグモクリニック)
性別変更判定会議も施行の予定で。


12,スポーツ界における性同一性障害の取り扱われ方の現状
正岡美麻、他(早稲田大学スポーツ科学部)
日本陸上連盟はIOCに準じて。
日本女子プロゴルフはMTFは女子で拒否。


裏番組のポスター発表全然聞けず。


シンポジウム1「性同一性障害をめぐる諸問題」
 2、診断・治療の諸問題
   阿部輝夫 (あべメンタルクリニック
診断の問題はない、本人がそういえば診断。
(とはいうもののその後3名が幻覚妄想を呈したそうだが…)
MTFの年齢分布:20代と40代に年齢の二つの山が。
(primarとsecondary?)
浦安ジェンダー判定会議発足。ホルモンと乳房切除の適応を判定。


3、外科的治療の諸問題
   高松亜子(埼玉医科大学総合医療センター形成外科)
SRSの限界の認識を。
(現実は厳しい)


  4、内分泌治療の諸問題
   中塚幹也(岡山大学医学部保健学科)
ホルモン療法の早期開始の検討を。
ホルモンの保険適応、製薬会社の回答は厳しいもので。


  5、小児思春期のGIDをめぐって
   塚田攻(埼玉医科大学かわごえクリニック ジェンダークリニック)
小児思春期の診断、身体治療の開始は慎重に。


シンポジウム2「骨をめぐる諸問題」
3、GID骨粗鬆症について
   宮島剛(埼玉医科大学整形外科)
FTMでは骨密度低下、MTFでは骨密度上昇の可能性。
(TS,TG,TVの言葉の意味がよくわからず。ダジャレは面白かった)


教育講演「GIDと生殖」
   石原理埼玉医科大学産婦人科
FTM精子提供による配偶者との生殖には可能性。
子宮移植の取り組みはあるが現実的にはまだ。


全体感想。
学術的には身体医学の実際上の話が多く充実。
医学技術の現実と限界も真摯に議論。
ただかつてあった、会場全体のパッションや、哲学的思弁性は減弱してきたか。
あと、ナグモと浦安で判定会議発足が治療的には今後の目玉か。


来年3月15の午後から16日。大阪医大、康先生学会長。高槻市で行う予定?


他サイト詳細レポートは下記参照。


三橋順子
非常に詳しい
http://plaza.rakuten.co.jp/junko23/diary/200703170001/
http://plaza.rakuten.co.jp/junko23/diary/200703170000/


noraneko7様
考察くわしい
http://d.hatena.ne.jp/noraneko7/20070319


くぼりえ様
考察交えつつ
http://blog.goo.ne.jp/kuborie/e/9ec44430f3b6b4728518649c6a1ab1e8
http://blog.goo.ne.jp/kuborie/e/c933881e15241ca34a70292d89709832

いつき様
ロビーの様子が中心
http://d.hatena.ne.jp/ituki/20070317


さとし様
http://www.geocities.jp/stshi3edgid/rp_gid_9.htm