札幌テレビ
http://www.stv.ne.jp/news/item/20060530185938/
道内初の性転換手術へ
自分の心の性と体の性が一致しない性同一性障害。その治療のための「性別適合手術」、いわゆる性転換手術が道内で初めて札幌医大病院で実施されることになりました。
(札幌医科大学倫理委員会委員長・斉藤利和 教授)「性器適合手術を希望して、本日倫理委員会で審査され承認することになりました」
性転換手術の実施はきょう開かれた札幌医科大学の倫理委員会で、承認されました。これは、東北以北では初めてのことです。手術をうけるのは札幌の会社員大城美咲さん(42才)。職場では男として仕事をしています。大城さんは自分の性に違和感を持ち、男性から女性への性転換手術を希望しました。
(大城さん)「肉体は男性として生まれたので男性に近づこうとしたんですけどやはりそれはごまかしだった。ごまかして生活していたうちは何とかしのいでいたんですけど、やっぱりごまかしきれるものではないんですね、自分のなかでも」
札幌医大病院では2003年から国内3番目の病院として性同一性障害の診断と治療を始めています。今回、大城さんの手術にかかる費用は120万円ほどで、生殖器を心の性に合わせるための手術を行います。大城さんはすでに2年前から2週間に1度女性ホルモンを注射していて体には変化も出始めています。
(大城さん)「胸が出て来たり、お尻が大きくなったりあと肌の質感が変わったりというような効果があります「(Q手術後の自分はどういうイメージがありますか?)まず今は男性として勤務しているのを環境を変えて職場の理解も幸い理解も得られて配置転換という形で新たな女性として通勤できる職場を今用意してくれようとしていますので、その中で100パーセント自分の生活の中で女性として過ごせるようになれば、それが一番嬉しいです」
現在、札幌医大病院で性同一性障害の治療を受けているのは10代から40代までの226人でそのうち20パーセントが性転換手術を希望しているということです。
(2006年5月30日(火)「どさんこワイド180」)