5人目、混戦に拍車 社民、猿田氏を擁立 茨城3区

毎日新聞茨城 2005年8月20日
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/ibaraki/news/20050820ddlk08010117000c.html
選挙:衆院選・茨城3区 性同一性障害、猿田玲氏を擁立−−社民党 /茨城
 社会民主党県連は19日、衆院選茨城3区に元会社員、猿田玲氏(27)を擁立すると発表した。

 猿田氏は取手市出身。生まれながらの性に違和感を持つ性同一性障害の当事者で、男性として日常生活を送っている。県内自治体の戸籍から性別欄を撤廃するよう求める運動を展開してきた。猿田氏は「これまでに経験したさまざまな不平等を訴え、社会を正したいとの思いから国政にチャレンジしたい」と決意を述べた。


茨城新聞2005.8.20.
http://www.ibaraki-np.co.jp/main/daily01.htm
5人目、混戦に拍車 社民、猿田氏を擁立 茨城3区

 九月十一日投開票の衆院選で、社民党県連(大嶋修一代表)は十九日、茨城3区に元会社員で党県連市民運動局長の猿田玲氏(27)を擁立すると発表した。茨城3区は前回の総選挙で初当選した自民党葉梨康弘氏(45)、二回連続で比例復活当選を果たした民主党小泉俊明氏(48)の両前職に、無所属新人の中山一生氏(42)が挑む三つどもえとみられた。しかし、四度目の立候補となる共産党の上野高志氏(40)と、猿田氏の両新人が相次ぎ出馬表明したことで混戦に拍車がかかった。都市部だけに浮動票の行方が鍵を握っている。

都市部の浮動票が鍵
 猿田氏は取手市在住。二〇〇二年に立正大法学部を卒業、警備関係の会社に入社し、その後、ガソリンスタンドに勤務した。県内自治体に対し性同一性障害者の立場から、行政文書からの性別欄撤廃を求める陳情活動を行ってきた。
 衆院解散後に党県連から要請され、今月十六日に出馬を決断したという。十八日に党県連市民運動局長に就任した。
 猿田氏は「障害を抱えて体験したことを生かし、人権や平和憲法を守ることなどを訴えていきたい」と決意を語った。
 今回の衆院選県内小選挙区社民党が候補者を擁立するのは初めて。猿田氏は比例代表北関東ブロックにも重複立候補する。高沢勝一代表代行は「出遅れは否定しないが、二〇〇〇年六月の衆院選で得た比例代表の県内得票九万五千票を目標に、票を積み上げたい」と話した。
(以下略)