「アレキサンダー」を見る。
- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2005/07/29
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正直いまひとつ。
男の友情に毛が生えた程度というか。
薩摩武士の伝統を考えれば、戦場で生死を共にする、おなじ軍人同士、あのくらいは愛しあって当然と思うが。
女性の妻とのセックスシーンは描写するのに、男同士はたいした描写もなく。
それでも、ゲイの人は、この映画で、萌えるのかな、よくわからん。
ちょっと意表を突かれたのが、インドでのトランスジェンダー?/宦官?/ヒジュラ?(映画では、フランシスコ ボッシュ Francisco Boschという人が演じていた)を抱きしめるシーン。
調査したところ、アレキサンダーは、ペルシャとの戦争中に、「Bagoas」という宦官を愛していたという史実があるようだ。
http://www.androphile.org/preview/Library/Biographies/Alexander/Alexander.htm
インドとペルシャで少し違うが、大体史実どおりということか。
映画では、このtransgenderを抱きしめると、回りから怪訝な目で見られていた。
それで思ったのだが、transgederそのものへのphobiaはよく論じられるが、transgenderに恋愛感情を持つことへのphobiaはあまり論じられない。
この2つは別個のものとして考えるべきであろう。
映画に話を戻すと。
アレキサンダーはバイセクシュアルというより、大王にありがちな、性別あるいは民族を問わず、性交することで、全ての人々を支配しようとする、いわゆる主従関係を示すマウンティングのような、セクシュアリティだった気もする。
だからこそ、本当の愛には欠けていたというか。
映画全体としては。
・ アレキサンダー騎馬隊とインド象軍団の対決は最高。
・ アンジェリーナ・ジョリーは老け役もセクシー。
といった長所もあるが、3時間は長すぎ。
1時間46分37秒ぐらいがちょうど良い。