ねらわれた学園

ねらわれた学園 (講談社青い鳥文庫)

ねらわれた学園 (講談社青い鳥文庫)

なぜか約30年ぶりに、再読。
読んでみて驚いた。
こんな話だったとは。


とある学園がファシズム化されていく。それに立ち向かうレジスタンス勢力。
というのが、テーマ。


そのファシズム化は、上からの一方的押しつけではなく、生徒会選挙という民主的手続きで生徒自らの手で行われる。
生徒会上層部は、一般生徒たちをカリスマ的力で操っていく。
最初は、明らかな校則違反者だけが、摘発されるが、段々その摘発はエスカレートしていく。
そのファシズムに対抗するには、生徒一人では無力、しかし、多くの生徒が団結して立ち向かうことで、最後には、ファシズムを倒す事が出来るのであった。


こんな話で、むちゃくちゃリアルで政治的な話なのであった。
おそるべし、眉村卓