「ウェブ進化論」

ウェブ進化論」を読む。

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

著者の梅田望夫氏は、はてなのお偉いさんらしい。
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/
いわば、私の大家さんみたいなものだ。


本自体は、私のような素人にも、半分ぐらいわかった。
ロングテール」とかちょっとかっこよさげな用語も覚えた。


印象に残ったのが、将棋の羽生名人の話。
ITとネットの進化によって、将棋の世界に起きた変化は、上達への高速道路がしかれた。しかし、その先に大渋滞が起きていると。


つまり、最近の環境だと、素人でもあっという間にかなり上達するが、そこからが大変だと。


まあ、これはどの業界でも言えそうなことで。
性同一性障害的にも、「専門家」に近い知識を得るまでにそんなに時間はかからないと思うし。
まあ、知識的には、スピードアップは別に悪いことではないと思うが。


ちょっと怖いのは、治療過程というか、「患者として」のスピードアップ。


たぶん昔であれば、自分で田舎道を苦労して歩きながら、自分の性別違和感と対峙して、ようやく医療へとつながったと思うのだが。
最近は高速道路に乗って、いきなり、性同一性障害道路を150キロでぶっ飛ばすみたいな。
しかも、将棋の世界とは違い、渋滞知らずに道路は海外にまでつながっていたりするわけで。

「モナ・リザの罠」

モナ・リザの罠」を読む。

モナ・リザの罠 (講談社現代新書)

モナ・リザの罠 (講談社現代新書)

モナ・リザを平易かつ明快に読み解き、大変興味深い。
笑ったのが、ダ・ヴィンチ・コードへの突っ込み。


モナ・リザのイタリア語のスペルは「Monna Lisa」。
英語のスペルだと「Mona Lisa」となる。


で、イタリア語だと「mona」は女性外性器の俗称、簡単に言うと「おまんこ」の意味になるらしい。
なのに、ダヴィンチコードでは、「Mona Lisa」のスペルから、いろいろ薀蓄を述べているのが馬鹿げていると。


確かに、イタリア人のダ・ヴィンチが、いくらなんでも、「おまんこ・リザ」なんて名前は付けないだろうな。