第8回GID研究会報告リンク集

GID研究会報告ほぼでつくしたようなので(あとでるとしたら、Sexual Scienceか)、以下に念のためリンク集再掲。
しかし、皆様すごい力作ぞろいで、理解力といいメモ力といい、批判力といい、鋭いことこの上ない。
学会場で繰り広げられるトンチンカンなセンモンカの質問よりよほどためになる。
来年の学会あたりは人気ブロガーたちによる、シンポを開くのも面白い。
顔だしがいやなら、パソコン上だけで、文字打って参加とか。


まあ、そんなことで今年の研究会報告は個人的には完敗感が漂ったので、裏わざとして、今後しばらく、過去の研究会報告を随時アップすることにした。
見たところ最初の数回の研究会状況はネット上で情報が皆無。
ちょっと年の功を発揮できそうなので。


しかし、改めて資料見直すと、この私、1回目から今年の8回目までずっと座長、やり続けている。
みかけによらず、進行時間に正確だからかな。


以下、今年の報告リンク集。
Feel Pink, Find Seven
http://d.hatena.ne.jp/hisamura75/20060319/p2
詳しくレポート。
http://d.hatena.ne.jp/hisamura75/20060319/p3
『当事者の方々のための研修会』レポート。


オタクでアレゲィ:mizututaのチラシの裏
http://d.hatena.ne.jp/mizututa/20060320
詳しくレポート。夕日写真美しい。


いつきの不定期日記
http://d.hatena.ne.jp/ituki/20060319
笑いを取りつつ。


もりむらさやかの私的な日記
http://blogs.yahoo.co.jp/morimura_sayaka/30232588.html
感想中心。


伊東聰様
http://www.geocities.jp/stshi3edgid/rp_gid_8.htm
大変詳しい。特にFTMの視点から。


続・たそがれ日記
http://plaza.rakuten.co.jp/junko23/diary/200603190003/
前半部分、鋭い批評
http://plaza.rakuten.co.jp/junko23/diary/200603190001/
後半部分、鋭い批評
http://plaza.rakuten.co.jp/junko23/diary/200603190000/
三橋順子発表要旨


Anno Job Log
http://d.hatena.ne.jp/annojo/20060319/p1

庄司陽子 「GID」プチ総括

なんか盛り上がってきてるので。


正直な感想は「この漫画に関わらなくてよかった」ということ。
もし、「監修」とかしてても、表現の自由とか、気にする方なので、
「漫画家の先生がそう描きたいのなら、それはそれでよろしいんじゃないでしょうか」
ということしか言わないと思うし。


講談社にルートはあることはあるけど、何をどうすれば問題が解決するのかというのも意外と難しい。
別に露骨に差別や悪意があるわけではない。
本人の言うとおり、たぶん善意で描いているのだと思う。


問題の所在は、たぶんその浅薄な理解で、現実をかき集めたような中途半端さ。
なんか微妙なずれによる、いらいらというか。


たぶん実感的によくわかってる人が描けば、現実的に書いたとしても、本当に書くべきことを書き、書かざるべきことは書かず、
「よくぞ言いたいことを言ってくれた、そうなんだよ」
という共感を得られるであろう。


あるいは想像力が非常に豊かな人が描けば、まんがは現実をかけ離れ
「面白いこと描くなあ」
と、他人事として楽しめるだろう。


ところがこの漫画はそのどちらでもなく、想像力の欠如を取材で補い、取材のたらなさを想像力で補う、という中途半端さ。


今後の解決策としては、徹底的に取材するか、あるいは現実は無視して妄想爆発させるか、そのどっちかしかないのでは。