一仕事終え、綾瀬駅近くを午後３時ころ歩いていた。
花粉症対策で、マスク、透明のめがね、アディダスのウィンドウブレーカーを着て、フードで髪を覆っていた。
すると、若い警官３人がせまってきた。
慣れたものなので、また職務質問だな、と思った。
「あのー、単なる花粉症なんですけど」
「いや、でもこのあついのにその格好は・・・」
「いや、だから、花粉症なので・・。これが免許証ですが・・」
「念のため、かばんを見せてください」
「ああ、いいっすよ。」
「お仕事は」
「あ、医者っすよ。花粉症の時期は、よく職務質問されるんですよね。何年か前、日本医大で射殺事件があったときは、ヒットマンにも疑われました・・」
とか、５分くらいやりとりし、免許証で身分確認され、ようやく解放された。
何か、すっかり私も丸くなり、若い警官も大変だなあ、でも、人を見る目がないなあ、と冷静だった。
あと発見したのは、私のような不審者に対しては３人が取り囲むようにフォーメーションをとり、何か新撰組みたいだな、と思った。
