最低限の医師

名医の条件というのは古来、いろいろと論じられてきたが。
いまさら名医にはなれそうにないので、あきらめた。
せめて医師として最低限のところは守りたいので、その条件を考えた。


1.予約を守る
体調不良や急用なのでドタキャンはせず、予約した日には必ず診察する。


2.暴言ははかない
心温まる精神療法や、鋭い精神分析などはとてもできそうにないが、一撃で深傷を負わすような、暴言は慎む。


3.八つ当たりしない
自分が不機嫌な時でも、患者さんには八つ当たりはしない。


4.そこそこの薬物療法
ピンポイントで最適の薬を選んだり、名人芸的漢方的多剤併用などはできそうにないが、他の医師が見て、失笑されない程度の、そこそこ妥当な処方をする。


5.診断書の締め切りは守る
ケースレポート並みの詳細な診断書を書く気力・体力はないが、まあ、一応有効な内容の診断書を約束した期日までには必ず作成する。


現状はどうかというと、思ったことはバンバン口にするほうなので、「2.暴言ははかない」はかなり怪しい。
あとはだいたい大丈夫だと思うが、今後加齢による、体力低下で、1と5はあやうい。
また加齢による、性格変化で3が、判断力低下で4もだんだん怪しくなるかも。
まあ、その時は引退するしかない。