「ヒトラー〜最期の12日間〜」を見る。
http://www.hitler-movie.jp/index2.html
ヒトラー ~最期の12日間~ スペシャル・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: 日活
- 発売日: 2006/01/14
- メディア: DVD
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ヒトラーの秘書の回顧録「私はヒトラーの秘書だった」を元にした映画。
- 作者: トラウデル・ユンゲ,足立ラーべ加代,高島市子
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2004/01/25
- メディア: 単行本
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ヒトラーそのものより、周りの人間が興味深い。
ステレオタイプな絶対悪としての、ナチズムの人々という描写ではなく、個々の人間が描かれることで、かえってリアル。
それも監督が、「es[エス]」(監獄実験)のオリヴァー・ヒルシュビーゲルと知り納得。
http://d.hatena.ne.jp/annojo/20060112/p1
ある意味で、esと。共通のテーマ。
すなわち、普通の人間が、ナチスという状況下で、どんな人間になったかという。
すなわち、誰でも、ナチスになりうる可能性があるということ。
映画でヒトラーよりインパクトがあったのが「ゲッベルス(ゲッペルスではなくゲッベルス)」夫妻。
ゲッベルスの役者自体、すごい迫力だったけど。
ゲッベルス夫人は、ナチス最高幹部であるゲッベルスの夫人であることを全うすべく、一家無理心中をし、子供5人を毒殺する。
思うに、人間、自己の役割に一体化しすぎたアイデンティティをもったり、そのアイデンティティを硬直化しすぎると、ろくなことがない気もした。
役割とアイデンティティは少々別のものでもよいし、アイデンティティも適当に変えていったほうが健康的だと思う。