「ヒトラー〜最期の12日間〜」

ヒトラー〜最期の12日間〜」を見る。
http://www.hitler-movie.jp/index2.html

ヒトラー ~最期の12日間~ スペシャル・エディション [DVD]

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ヒトラーの秘書の回顧録私はヒトラーの秘書だった」を元にした映画。

私はヒトラーの秘書だった

私はヒトラーの秘書だった

ヒトラーそのものより、周りの人間が興味深い。
ステレオタイプな絶対悪としての、ナチズムの人々という描写ではなく、個々の人間が描かれることで、かえってリアル。


それも監督が、「es[エス]」(監獄実験)のオリヴァー・ヒルシュビーゲルと知り納得。
http://d.hatena.ne.jp/annojo/20060112/p1
ある意味で、esと。共通のテーマ。
すなわち、普通の人間が、ナチスという状況下で、どんな人間になったかという。
すなわち、誰でも、ナチスになりうる可能性があるということ。


映画でヒトラーよりインパクトがあったのが「ゲッベルスゲッペルスではなくゲッベルス)」夫妻。
ゲッベルスの役者自体、すごい迫力だったけど。
ゲッベルス夫人は、ナチス最高幹部であるゲッベルスの夫人であることを全うすべく、一家無理心中をし、子供5人を毒殺する。


思うに、人間、自己の役割に一体化しすぎたアイデンティティをもったり、そのアイデンティティを硬直化しすぎると、ろくなことがない気もした。
役割とアイデンティティは少々別のものでもよいし、アイデンティティも適当に変えていったほうが健康的だと思う。