子持ちの性同一性障害者、女性への変更を奈良家裁却下

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2007040200671
時事
2007/04/02-18:13 戸籍変更申し立て却下=性同一性障害者−奈良
心と体の性が一致しない性同一性障害と診断された奈良県生駒市の無職森村さやかさん(46)=通称=が男性から女性への戸籍変更を求めた申し立てについて、奈良家裁が却下したことが2日、分かった。森村さんは「訴えが理解してもらえず残念」と話しており、大阪高裁に即時抗告する方針。
 森村さんによると、決定は3月30日付。森村さんに子供がいることが却下理由とされた。


http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200704020109.html
朝日新聞関西
「性の変更」を求めた申し立てを却下 奈良家裁
2007年04月02日
 心と体の性が一致しない性同一性障害GID)と診断された奈良県生駒市の無職森村さやかさん(46)=通称=が、戸籍上の性別を男性から女性に変えるよう求めた申し立てについて、奈良家裁が却下していたことが2日わかった。森村さんは大阪高裁に即時抗告する方針。
 森村さんによると、決定は3月30日付で、子どもが1人いることが却下理由とされたという。GID特例法は、戸籍上の性別変更の条件の一つとして、子どもがいないことを挙げている。


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070402i213.htm
子持ちの性同一性障害者、女性への変更を奈良家裁却下
 心と体の性が一致しない性同一性障害と診断された奈良県生駒市の無職森村さやかさん(46)(通称)が申し立てた女性への戸籍性別変更を、奈良家裁が却下する決定を出したことが2日、わかった。

 森村さんは大阪高裁に即時抗告する方針。
 森村さんは元妻との間に子どもが1人いる。同家裁は「子がいない」ことを性別変更の条件の一つとしている性同一性障害者性別特例法の要件を満たしていないと判断した。
 森村さんは2002年に性同一性障害と診断され、性別適合手術を受けたが、「外見は女性だが、戸籍上、男性だと仕事探しや病院での診察の時など、社会生活で不便な思いをする」として、06年11月に性別変更を申し立てていた。
(2007年4月2日20時42分 読売新聞)

性同一性障害:立命大大学院生、手術ミスの病院提訴 3323万円損賠求め /京都

http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kyoto/news/20070401ddlk26040331000c.html
性同一性障害立命大大学院生、手術ミスの病院提訴 3323万円損賠求め /京都
 大阪医科大病院(大阪府高槻市)で性同一性障害GID)と診断され、乳房切除手術を受けた立命館大の大学院生、ヨシノユギさん(24)=京都市=が、手術ミスで皮膚が壊死し、医師の連携不足で必要な精神的支援も受けられなかったとして、同医科大に3323万円の損害賠償を求める訴訟を30日、京都地裁に起こした。原告側によると、GID日本精神神経学会の診断・治療指針に沿って専門外来を設けた病院での乳房切除手術を巡る訴訟は初めて。
 訴状によると、ヨシノさんは02年から同病院のGID外来に通院して精神科治療を受け、03年夏にGIDと診断された。06年5月20日に手術を受けたが、6月12日に縫合部の壊死を告げられた。
 ヨシノさんは、▽執刀医が技量経験不足で皮膚のはく離範囲を広く取り過ぎたり、縫合で十分な血流確保をしなかったなどの過失があった▽壊死の危険性は手術前に何度尋ねても否定するなど、説明義務違反があった▽術後間もなく壊死の兆候を訴えても否定し、適切な処置も精神科への連絡も怠り、指針で定められたチーム医療が機能せず、精神的苦痛を受けた−−などと訴えている。
 提訴後に記者会見したヨシノさんは「指針に沿った専門外来の看板を掲げながら、その治療を提供しない責任は重い。ミスへの一切の謝罪もなく、不誠実」と話した。大阪医科大病院は「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。【太田裕之】
毎日新聞 2007年4月1日