男子高生、スカートをはく権利を得る

http://www.cbsnews.com/stories/2006/01/25/national/main1236315.shtml

スカートをはいて通学できるようになったHasbrouck Heights高校のMichael Coviello君。


男子高生、スカートをはく権利を得る


ある男子校生が、American Civil Liberties Union(アメリカ自由人権協会)が学校当局と合意に達した結果、スカートをはいて、通学できるようになった。


アメリカ自由人権協会は1月24日に合意事項を発表した。それによると、Hasbrouck Heights高校は、校則である短パン禁止令を守るために、そこの男子高生がスカートをはくことを認めた。


校則では、10月1日から4月15日までの間は、短パン着用を禁止している。しかしスカート着用は許されている。この校則は男女差別だ、と17歳の Michael Coviello君は訴える。


「僕は再びスカートはけることができ、短パン禁止がナンセンスだと世間にアピールできて、うれしい」と彼は語った。


Michael Coviello君は、最初はコスプレ的なドレスで学校に行き、着替えてくるように学校当局に言われた。その後、この地区の教育委員長のJoseph C. Luongoは、Michael Coviello君に、コスプレでなく普通のドレスやスカートを買うように助言したので、Michael Coviello君はその通りにした。

しかし、その数日後、Michael Coviello君は校長から、ドレスやスカートを着たら、学校に来てはいけないといわれ、自宅に帰されていたのだ。


(訳 by AJ)

断種法反対論者としての金子準二

風野先生が戦前の警視庁技師、金子準二という精神科医について論じている。
http://psychodoc.eek.jp/diary/?date=20060129#p02
http://psychodoc.eek.jp/diary/?date=20060128#p01
彼の名は、戦前の断種法をめぐる議論の中で、反対論者として聞いたことがあった。
興味深い内容なので、文献の一部を引用しておく。
「日本精神科医療史」岡田靖雄著より。
P192
>とくにつよく反対論をといたのは金子準二(1890-1979)で、1938年には10編の反対論文をかいている。わたしは金子から話しをうかがう機会をもったが、断種は大海の水を杯でくむようなものだ、と強調していた。金子がもう一ついっていたのは、職業柄宮家や上流の人の精神疾患につきおおく相談されてきた、こういう人たちも断種することになったらどうなるか、という思いだった、という点である。少数とはいえ、こういう反対論があり、また国民のなかにひろくあった家尊重の気風も、成立したのちの国民優生法に抑制的にはたらいたことだろう。しれわたっていた大正天皇の病いのうわさなども、目にみえぬながら、ひびいたに違いない。

日本精神科医療史

日本精神科医療史