「患者が治療法選択」 性同一性障害で指針改訂

http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2006033101002600_Science.html
中国新聞3月31日17時41分更新


「患者が治療法選択」 性同一性障害で指針改訂


 心と体の性が一致しない性同一性障害の治療について、日本精神神経学会は31日、当事者が「自己決定と自己責任の理念のもとに治療を選択できる」と患者の権利を尊重、医療機関に柔軟な対応を求めることを盛り込み指針を改訂した。
 ホルモン療法、性別適合手術などの身体的治療は「いずれの治療法をどのような順序でも選択できる」とし、診断と精神科領域の治療は省略できないとした。
 現在指針に基づく診断、治療は、精神科を除き限られた病院で一貫して行われているが、改訂指針では「別の医療機関性別適合手術を依頼することもできる」と事実上、患者が手術を受ける病院を選べるようにした。手術中に患者を死なせた医師もいたため、依頼先は設備が整い指針に沿った治療を行う病院や医師を想定している。

形成外科院長を不起訴 性転換手術中の男性急死事件

2006年03月31日12時33分朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/0331/OSK200603310041.html
形成外科院長を不起訴 性転換手術中の男性急死事件


 大阪市北区の美容・形成外科「わだ形成クリニック」で02年に実施された性別適合(性転換)手術で男性(当時35)が急死したとされる事件で、大阪地検は31日、府警が業務上過失致死容疑で書類送検した和田耕治院長(52)を不起訴処分(起訴猶予)とした。
 和田院長は02年2月、性同一性障害の男性を手術した際、麻酔の過量投与によって男性が呼吸困難な状態に陥ったのに適切な人工呼吸の措置をとらなかったうえ、手術後に重い肺水腫の症状が認められたのに心停止状態になるまで救急医療機関に移送せず死亡させたとして、昨年7月に書類送検された。
 地検は「過失の程度が極めて重大とはいえず、反省している。示談が成立しており、被害者側の意向も考慮した」としている。


http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20060331-13516.html

性転換手術失敗の形成外科院長を起訴猶予
 大阪地検は31日、性別適合(性転換)手術のミスで東京都の男性会社員(当時35)を死亡させたとして業務上過失致死容疑で書類送検された美容・形成外科「わだ形成クリニック」(大阪市)の和田耕治院長(52)を起訴猶予処分とした。
 地検は「過失の程度が極めて重大とまでは言えず、事実関係を認めて反省している。示談も成立し、被害者側の意向も考慮した」と処分理由を説明している。
 これまでの調べでは、会社員は性同一性障害に悩み02年2月25日に院長の執刀で性転換手術を受けたが、麻酔の副作用で呼吸が抑制され容体が悪化。手術終了から約5時間半後に救急搬送して別の病院で翌朝、呼吸不全で死亡した。
 大阪府警は昨年7月、容体が悪化したのに適切な呼吸管理や迅速な転院措置をしなかったため会社員が死亡したとして、院長を書類送検した。
[2006年3月31日13時31分]共同通信


http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060331ik07.htm
性転換患者死亡で院長を起訴猶予
 大阪市北区の美容・形成外科「わだ形成クリニック」で2002年2月、性別適合(性転換)手術を受けた東京都内の会社員男性(当時35歳)が死亡した事件で、大阪地検は31日、業務上過失致死容疑で書類送検されていた和田耕治院長(52)の過失を認定したうえで、「遺族と示談が成立している」などとして起訴猶予処分にした。
 調べによると、男性は02年2月25日夜、同クリニックで手術を受け、麻酔薬の過量投与による副作用などで呼吸困難に陥り、翌26日、呼吸不全で死亡した。
(2006年3月31日 読売新聞)