パパは女子高生だった――女の子だったパパが最高裁で逆転勝訴してつかんだ家族のカタチ

「パパは女子高生だった――女の子だったパパが最高裁で逆転勝訴してつかんだ家族のカタチ」拝読。

 

 

性同一性障害特例法で戸籍の性別を女性から男性に変更し、女性と結婚。非配偶者間人工授精(AID)で妻が産んだ子を嫡出子として認められず。最高裁で逆転勝訴。
と書くと、何かいかめしい裁判闘争記録のように思えるが、読むといい意味で期待を裏切る。
中身のメインは暖かい家族の気持ちの交流を描いている。思弁的には特別な家族に思えるが、この本を読めば、ああ暖かい家族なんだなと思える。この暖かさが、司法を動かしたのか。
あと妻側の視点からも書かれたのにはっとさせられた。父親ばかりに注目が集まるが、母親もいろいろ考えるところは当然あったのだなと。
でも実は、一番印象に残ったのは、150ページにあった二人のデート場所。ディズニーランドやUSJとともに「伊賀の里もくもく手づくりファーム」という場所があげられていた。いったいどこだよ、そこ。

 

パパは女子高生だった――女の子だったパパが最高裁で逆転勝訴してつかんだ家族のカタチ

パパは女子高生だった――女の子だったパパが最高裁で逆転勝訴してつかんだ家族のカタチ