いわて思春期研究会  「高校生の生と性に関する調査」 その1

いわて思春期研究会  「高校生の生と性に関する調査」が実に興味深い。
http://www.geocities.jp/iwatesisyunki/
平成25年12月調査。
岩手の高校生。
男子は4,368名、女子が4,401名が有効回答。


「あなた自身の性の認識(あなたの心の性)を教えてください」という問いに対し、
身体の性と心の性が不一致だったもの(トランスジェンダー)は、全体の中の251名(2.9%)、
性自認が男女どちらでもないと思っているもの(Xジェンダー)は280名(3.2%)。


“身体は男性であるが心の性が女性だと自認している生徒”は157名(3.6%)
“身体は男性であるが心の性は男女どちらでもないと自認している生徒”は105名(2.4%)
“身体は女性であるが心の性が男性だと自認している生徒”は94名(2.1%)、
“身体は女性であるが心の性はどちらでもないと自認している生徒”は175名(4%)。


同性が恋愛対象(同性愛:ホモセクシュアル)と回答していたのは
男子51名(1.2%)、
女子52名(1.2%)、
「男女どちらでもよい」(両性愛バイセクシュアル)と回答していたのは
男子108名(2.5%)、
女子343名(7.8%)


重複を除くと
890名(10.1%)が、いわゆる、同性愛、両性愛トランスジェンダー等のセクシュアルマイノリティ


だそうだ。
さらに、こちらで計算すると、
同性愛65名(0.7%)
両性愛308名(3.4%)
のようだ。


昔だったら驚いたが、電通調査を知った後なので特に驚きもせず。まあ似たような数字なので。


で、興味深いのは、性指向との関係。


本人の生物学的性と心の性別が不一致であり、
なおかつ自認している性別と同じ性別の人を恋愛対象としているのは202名
心の性と異なる性が恋愛対象なのは28名
恋愛対象は男女どちらでもよい(バイセクシュアル)は15名だった。


わかりにくい表現だが、トランスジェンダー?の内訳は、MTFレスビアン?とFTMゲイ?が大多数(8割)だったということ。
より、わかりやすくいうと、「男が好きでも心は男性」という女性と、「女が好きでも心は女性」という男性がほとんどだということ。
医学的臨床統計とは大きく異なる…




性自認は男女どちらでもないが、
生物学的性では異性を恋愛対象としているのは148名(
同性を恋愛対象としているのは7名、
男女どちらでもよいのは117名。


まあ、これはそういうものかもしれないが…
男女どっちも好きなので、自分の心は男女両方、という人も結構いそうだ・・。