「AIDで生まれるということ 精子提供で生まれた子どもたちの声 」拝読。
AIDで生まれた子供の、手記と座談会。
どの人もAIDをほぼ全否定しているのに驚いた。
遺伝上の父が分からないことや、AIDで生まれたことを隠されて育つことは、親子関係や,identityに深刻な影響を与えるようだ。
ゲイカップルから、精子をもらい、子供を育てるレズビアンカップルの場合は、子供は父親の存在もしっているし、偽り隠し事がない点はよい、とも述べていた。
ただ、FTMと妻のカップルの場合、遺伝的父親が身近にいると、FTM父は、父親identityが揺らぐだろうなと思った。
もはや、他人事でなく、現実的臨床課題なので、大変悩ましい。
AIDで生まれるということ 精子提供で生まれた子どもたちの声
- 作者: 非配偶者間人工授精で生まれた人の自助グループ(DOG: DI Offspring Group),長沖暁子
- 出版社/メーカー: 萬書房
- 発売日: 2014/05/01
- メディア: 単行本
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