DSM5:小児の性別違和のその後の経過

DSM5では、最近の研究者の興味の対象を反映してか、小児の性別違和のその後の経過についての記載がかなり追加されている。


男児MTF)で、青年・成人でも性別違和が持続は、2.2〜30%
女児(FTM)では、12〜50%


持続は、小児期の性別違和の重症度と多少相関あり。
男児では、低層の社会経済的背景と多少相関ありという報告もあり。


治療的介在の、性別違和持続に与える影響は不明。
望みの性別での生活を支持する対応の、性別違和持続に与える影響もデータ乏しく不明。


性別違和の持続するケースでは、ほとんど全員が、男児、女児共に、成長後、同性に性的魅力を感じる。
性別違和の持続しない男児では、成長後男に魅力を感じ、ゲイと自認する。(63-100%)
性別違和の持続しない女児では、成長後女性に魅力を感じ、レズビアンと自認するものはやや少ない。(32-50%)