岡山大で性同一性障害の研究大会 ストレス調査報告や現場の理解訴え

山陽新聞 3.17
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2012031723135336/
岡山大で性同一性障害の研究大会 ストレス調査報告や現場の理解訴え
 GID性同一性障害)学会の第14回研究大会が17日、岡山市北区鹿田町の岡山大鹿田キャンパスで始まり、自分が考える性別と、肉体的な性別が一致しない当事者のストレスに関する調査や教育現場での理解向上を訴える報告などがあった。18日までに約60の講演や発表がある。

 全国の精神科医や当事者ら約300人が参加。岡山大病院臨床心理士の堀内真希子さんが86人に行った、ストレスについての調査結果を発表した。

 一般に、当事者のほとんどが「自分がGIDだということにストレスを感じている」と思われがちだが、「感じている」と答えたのは10、20代で3割強、30代ではゼロ。30代は「仕事に関するストレス」が最も多く、6割を超えていた。

 堀内さんは「30代は職場での責任が増加し、収入の問題が切実」との傾向が表れていると分析。「年齢などで感じるストレスはさまざま。結果を各当事者のライフステージに合った支援につなげたい」と述べた。