DSM─5ドラフトにおける性障害および性同一性障害について

http://www.seiwa-pb.co.jp/search/bo01/bo0102/bn/25/08.html
精神科治療学 第25巻08号
DSM─5ドラフトにおける性障害および性同一性障害について
古橋 忠晃
> 「性障害および性同一性障害」の診断は、DSM─?からDSM─5への移行によって、以下の三つの変更が起きたと言える。それは性機能障害の再整理と、性同一性障害ジェンダーの重要視、パラフィリアのさらなる多様化、パラフィリアとパラフィリア障害の区別である。ジェンダーの重要視は社会・文化の比重が生物学的性に対して高まっていることの表れであるし、パラフィリアの様態は時代の変遷とともに多様化している。これらの事態をDSM─5がどこまで捉えることができているのかを概観してみた。
Key words:sexual disorders, gender identity disorders, DSM─IV, DSM─5