「男女(おなめ)じゃないよ」拝読。
古本屋にてゲット。
「ベティのマヨネーズ」のママ、ベティ春山さんの自叙伝。
鹿児島から、大阪に出て、ニューハーフの店で働き、成功するまでが描かれている。
サザンの桑田佳祐が、「ニューハーフ」と命名した経緯もあり記され、興味深い。
発行が1996年なので、性同一性障害言説の影響は全くなく、その分、非常に純粋に自分史が語られ、生の迫力あり。
印象的な言葉
(上半身が男性的という文章のあと)
P146
>そんなからだの私が、下半身だけ“おんな”というのも、それこそアンバランスでしょう。
上と下がまったく違う、中途半端になるよりは、ちゃんと男性の体を維持しながら、芸の力で女になろう、というのが私のニューハーフの美学です。
私は男でありながら、女でありたいのです。ニューハーフは私のビジネス、それも天職です。
P160
>「自分がどう見られるかでなく、どう生きるかが問題です。」
- 作者: ベティ春山
- 出版社/メーカー: プラザ
- 発売日: 1996/09
- メディア: 単行本
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