合コンの社会学

「合コンの社会学」を読む。


あるあるネタで面白い。


合コンでは、男女それぞれのチームは、互いに協力しつつも競い合うとか、
さりげないふりをして、実は結婚相手を見つけるやる気むんむんとか、
相手の社会階層は大前提のくせに、気にしないふりをするとか、
合コンにおける矛盾とアンビバレンツを、鋭く指摘している。
こういう難しいプレイのできる日本人とは本当にすごい民族だと思う。


しかし、本当の感想は。
世代間格差を感じた。
私の世代的には合コンとは、学生同士が後先考えずに、つぼ八で酒をあおりまくり、あげくのはてにげろを吐き、
ああ、今日も無駄に1日を過ごしたと、無駄さ加減に人生の充実を覚えるものであったが。
この世代(20代、30代)の合コンとは、社会人同士、結婚相手を見つけようと、こじゃれた料理屋で、酔ったふりをしながら決して酔わずに、酒を飲む飲み会らしい。


というより、この著者の調査対象が、お上品過ぎる気もするが。

合コンの社会学 (光文社新書)

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