「プリンセス・マサコ―完訳 菊の玉座の囚われ人」

「プリンセス・マサコ―完訳 菊の玉座の囚われ人」を読む。


日本語訳が出ないという話だったので、英語の原著を買っていたが、面倒なのでそのままにしていたら、宣伝もされないまま、いつの間にか日本語訳が出ていたので、さっそく読む。


P134
>アンジェリーナ・ジョリ
(日本語訳は、アンジェリーナ・ジョリーでしょ、やはり。)


P267
>わたしが向かっていたのは埼玉医科大学病院、タイル貼りの巨大な建物群で、ここは日本不妊治療の最先端を行くセンターがある。
わたしは石原理教授と会った。この病院の婦人科・生殖医療担当診療科長で、ロンドンの有名なハマーミス病院で勉強し、すばらしい英語を話す人好きのする医師だ。この分野では国際的な名声がある。
(さすがです。)


P271(東大産婦人科教授堤治について)
>メイヤー=ロキタンスキー症候群の患者のために、世界で初めて冷凍した豚の皮膚から人工ヴァギナを作るという偉業を成し遂げてもいる。
(確かに偉業だ。)


P283(雅子さまの妹、節子さま)
>以前はオートバイで東京を走り回っていたものだが、医者と結婚して子どもを育てていた。
(そういえば、彼もオートバイ好きだった・・・。)


P312
>パロクセチン
(日本語訳では、パロキセチン、とするべきでしょう)



本全体としては、「皇室のタブーを打ち破り、秘密を暴露した衝撃の書」というよりも、「日本人同士なら阿吽の呼吸で言わないことを、わざわざ言葉にして書いた野暮な本」という感じか。

プリンセス・マサコ

プリンセス・マサコ