Candice Breitz(キャンディス・ブレイツ):「king」

六本木ヒルズへ。


ダ・ヴィンチ・コード展。
http://www.roppongihills.com/jp/events/dcm.html
乏しい展示物を大げさに見せる、六本木ヒルズのいつものパターン。
とはいいつつ、それなりに満足。
というか、薀蓄を結構知っていて、実物を結構見ている、自分に満足。


でも、ダ・ヴィンチ・コードをまだ読んでいないのもさすがにどうかと思い、読むことにする。



東京-ベルリン/ベルリン-東京展。
http://www.roppongihills.com/jp/events/tokyo-berlin.html

でも、ついでに見たこっちの方が面白かった。
1930年ごろの、東京やベルリンの雰囲気は、なんともいえず、怪しい。


しかし、最大のヒットは、Candice Breitz(キャンディス・ブレイツ)という人の「king」という現代アート
これは、暗い部屋にずらっと16の画面が並び、そこにマイケルジャクソンの曲に合わせて、16人のファンがそれぞれ歌い踊るのを、いっせいに表示するというもの。
16人はおそらくベルリン市民なのだが、性別も人種もさまざま。
マイケルジャクソン風に歌い踊るものもいれば、ベリーダンス風もいれば、無表情であまり歌っていないものもいる。
最初は、単純にばかばかしくて、笑えるのだが。
だんだん見ていると、一人一人に感情移入してきて、あいつとこいつの違いが鮮明にわかってくる。
人間のアイデンティティとは何かが、あとから強烈に伝わってくる、すごい作品だった。


本日で終了なのが残念ですが。


http://www.artnet.com/artwork/424377131/candice-breitz-king-a-portrait-of-michael-jackson.html