中絶希望者に里親案内の新制度 福島県が今春から


今日の朝日新聞に以下の記事。
http://www.asahi.com/national/update/0224/TKY200602230419.html
>中絶希望者に里親案内の新制度 福島県が今春から
> 人口減に悩む福島県が、従来の「里親制度」を、人工妊娠中絶を減らし、出生率を高めるための施策として活用していく方針を決めた。新年度から新たに「里親コーディネーター」を配置し、出産を迷う妊婦らにも制度を紹介する。女性の「産む、産まない」の選択権が狭められないかなどの論議も予想されるが、同県は「中絶を考えている人に産んでもらい、社会で子育てを担いたい」としている。
> 川手晃副知事は「妊娠中絶を考えている人に『産む』という選択肢も提示した上で、できるだけ産んでもらい、社会で子どもを育てようというのが狙いだ。倫理的な問題を指摘する声があるかもしれないが、出生率の低下や中絶の問題は深刻だ」と話している。


新制度の狙いに、「出生率の低下」対策があるのはちょっとどうかと思うが、中絶対策としては大いに評価できるのではないか。
「倫理的な問題」とは「産む、産まないの選択権が狭められないか」の問題をさすらしい。
そんな問題よりも、「本当は生みたいのに、育てられる状況でないのでやむを得ず中絶する」人が多数いるほうがよほど倫理的問題で、新制度によって、望まぬ中絶を避けられるのであれば、妊娠女性にとっての選択肢が増え、倫理的にも正しい事だと思う。


と最初は思ったが、福島県の統計を調査しやや気が変わる。


> 福島県の人工妊娠中絶実施率(女性の人口千人あたりの件数)は04年度で15・8。全国平均の10.6を大きく上回った。15〜19歳では17.7とさらに高率だ。
http://www.asahi.com/national/update/0224/TKY200602230419.html
人工妊娠中絶件数:毎年8000人で推移。
人工妊娠中絶件数のうち20歳未満の占める割合:毎年増加中で全国有数の高さ。
http://www.pref.fukushima.jp/danjo/sankaku-puran/4-2-1.html
出生数:平成15年で1万8千人。
合計特殊出生率:平成15年で1.54で全国2位。
http://www.f-miraikan.or.jp/index4/4-2-3-3.htm


すなわちまとめると、福島県では年間2万6000人が妊娠し、そのうち8000人が中絶。でその数は、いずれも全国トップクラス。
もっと簡単に言うと、福島県では若者が避妊もせずにセックスしまくり、妊娠しまくり,中絶しまくっていると言う事だ。


というわけで、里親制度も結構だが、まずは若者にコンドームの使い方を教えるのが先ではないだろうか。