「オトコが女になるとき―性転換の幸せ」

トリノの黄金の大仏コスプレが気になる。


それはともかく。
「オトコが女になるとき―性転換の幸せ」を読む。

オトコが女になるとき―性転換の幸せ

オトコが女になるとき―性転換の幸せ

筆者の廣畑涙嘉さんは、シャンソン歌手にして、牧師だそうだ。


2003年に大阪のW先生に性転換手術を受けて、その後岡山大学精神科佐藤医師に通院し診断書を書いてもらい、京都家裁で2004年11月男から女に戸籍上の性別を変更したそうである。


本は全体的に、迫力のある文章が続くが。
特に印象的だったのは、
P240
>かつての私は同性愛に対する差別主義であったことを認めます。しかし、それには理由があります。
>「私は同性愛ではなく、性同一性障害だ。私はまったくの一人の女性として生きている。女性だから男性に恋愛感情を抱くのは、当然のことだ。私は、同性である女性に恋愛感情を持たないのだから、同性愛じゃない。だから、間違ったことをしていない」という思いで、外界の差別から自分の身を守るしかなかったのです。


もっとも、その後は
>戸籍の性までが女性になり、女性として自然に生きられるようになった今、私が過去に差別構造に巻き込まれて犯した誤りを深く反省し、神の御前に何度も悔い改めました。私は今、人間は人格以外で判断されてはいけないし、いかなる差別も会ってはいけないという立場になっています。


と続く。