性同一性障害やギャンブル依存『自ら社会変える力を』

2006.2.5.東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20060205/lcl_____stm_____002.shtml
性同一性障害やギャンブル依存
『自ら社会変える力を』


 同じ病気や悩みを抱える人たちが集まり、問題解決を図る自助グループの活動を伝える「セルフヘルプのつどい」(さいたま市こころの健康センター主催)が4日、同市大宮区生涯学習総合センターで開かれた。市民約70人が参加し、性同一性障害ギャンブル依存症の当事者の体験談を聞いた。
 集いでは、女性として生活する性同一性障害の男性が、社会の偏見や子どもがいると性別変更ができない、現在の法律の問題点を指摘。「自助グループの活動の中で、当事者自らが社会を変えていく力を身につけることが必要」と訴えた。元ギャンブル依存症の男性も、会社の金を横領して、返済のためマージャンや競艇を繰り返した末に失跡や自殺を図った過去を告白。「とても怖い病気。仲間と支え合い、ギャンブルから離れた今の生活を続けたい」と語った。
 会場では、発達障害児を抱える親の自助グループの紹介や、テレビドラマのモデルになった性同一性障害の作家、虎井まさ衛さんの講演も行われた。 (安藤 恭子)