ハウルの動く城

ハウルの動く城 [DVD]

ハウルの動く城 [DVD]

あらすじ。


主人公の少女、ソフィーは、美男子のハウル(声、木村拓也)と出会う。
ハウルはソフィーを連れて空を飛び、ふたりは幸せ。
ソフィーは魔法をかけられて、おばあさんになる。
最後、魔法が解けて、小汚いハウルの動く城は、きれいな城になり、ソフィーは元の姿に戻り、めでたしめでたし。


というわけで、解釈するまでもなく。


少女が恋に落ち、
セックスを覚え、
「わたしがおばさんになっても(by 森高千里)」彼氏は愛してくれて、
彼の汚いオタク部屋は、少女の家事労働で、素敵なマイホームになる。


という典型的gender roleの話。


この筋、「タイタニック」も、実は同じような。


ヒロインがレオナルド・ディカプリオと恋に落ち、
空を飛び(画像のシーン)、セックスをし、
小汚いディカプリオは海の藻屑となり、美しい思い出と変わり、
思い出の中のディカプリオは、おばあさんになったヒロインを今でも愛してくれている。


ついでに言えば、西炯子の名作、「僕は鳥になりたい (小学館文庫)」はちょっと違う。
主人公の男は、「飛びたくも飛べない」という痛いキャラ。
その飛べない男に、恋する彼女も、また痛い。
その痛さ加減が、名作のゆえんか。