「衣服の精神分析」という本読み出す。
- 作者: E.ルモワーヌ・ルッチオーニ,Eugenie Lemoine Luccioni,鷲田清一,柏木治
- 出版社/メーカー: 産業図書
- 発売日: 1993/05
- メディア: 単行本
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Psicoanalisi della modaというフランスの本の訳書だが。
http://www.internetbookshop.it/ser/serdsp.asp?feature=cover&isbn=8842495859
Eugenie Lemoine Luccioniというラカン派の精神分析家が書いた上に、その翻訳なのでちんぷんかんぷん。
全然分からん、困った困った。
とりあえず、目に付いたところだけ引用。
>10 衣装倒錯症から性転換願望症へ
P155
>実は衣装倒錯から性転換願望症へはよく踏み越えられるし、衣装倒錯者は外科矯正を求める。有名なテントウムシの症例がそうであった。だからといって両者を混同してはならない。衣装倒錯者はつねに自分を他者として見られたがるのであって、その性はどちらでもよいからである。これに対し、性転換願望者は他者になることを選ぶのであり、他者であると信じ込む。彼は変装しない。変装したところでどんな種類の満足も覚えない。彼は真実味が欲しいのだ、そして自分の身体的現実をこの真実味に合致させようとするのである。
引用以上。
以下感想。
「衣装倒錯者は外科矯正を求める。」は「性転換願望症は外科矯正を求める」の翻訳ミス?
あるいは「衣装倒錯者も外科矯正を求める。」か。
「テントウムシの症例」ってなんだ?「有名」といわれても知らないぞ。
「衣装倒錯者はつねに自分を他者として見られたがるのであって」、「性転換願望者は他者になることを選ぶのであり」、鋭い指摘かも。