「愛についてのキンゼイ・レポート」

愛についてのキンゼイ・レポート」を試写会にてみる。
http://www.kinsey.jp/

愛についてのキンゼイ・レポート (竹書房文庫)

愛についてのキンゼイ・レポート (竹書房文庫)


予想以上に面白かった。
マニア向けかと思ったら、一般のカップルが行っても楽しめる。


「迷信的性道徳から、データの力で性科学の礎を開いた」
みたいな、ワンパターンな話ではなく、キンゼイとその周囲の人々を多角的に捉えていて興味深い。


ただ、原題の「KINSEY」に対して、邦題の「愛についてのキンゼイ・レポート」は、ちょっと浅薄。


基本的には、キンゼイレポートは愛ではなく、セックスについての研究。
それを踏まえたうえで、
「セックスばかり研究するキンゼイは、愛について忘れかけていたのだが、
セックスを研究することは、実は愛を研究することだった」、
といった、愛とセックスの微妙な関係が、この映画の肝である。
それをいきなり、「愛についての」といったら、みもふたもないというか。


まあ、営業、宣伝的には「セックスについての」というより「愛についての」のほうが、なにかとやりやすいのだろうが。



あと、かじよしみさんも働き者だなあ。
「カミングアウトコンサルタント
という肩書きもすごいが。
http://identityhouse.blogzine.jp/yoshikaji/