国際離婚

「国際離婚」を読む。

国際離婚 (集英社新書)

国際離婚 (集英社新書)

松尾寿子氏は、不朽の名著「トランスジェンダリズム−性別の彼岸」(まだ読んでない人は必読)著者として、知ってる人は知ってるが。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4906388531.html


彼女の2冊目?の著書。
松尾寿子氏自身、外国人と結婚し離婚した経験の持ち主だという。


その経験を元に国際離婚を語り合う会、
http://www.eggplantstudio.com/matsuo/
というのをしていたそうだ。


この本は主として、日本人女性が、外国人(主として、白人、西洋人)と憧れから結婚し、現実に直面し、離婚においてさまざまな困難を有する様が描かれている。


外国での生活は、ロマンティックなものではなく、「移民」としての覚悟が必要とか、言葉も通じず、友達もいない外国では、いきなり無力化してしまう、という指摘は、なるほどと思われる。


で、離婚となると、まったく違う法制度の中で、さまざまに、はまっていくようだ。


ある意味、「国際離婚」とは、結婚の問題性が、凝縮してあらわれているだけで、日本人同士の結婚でも同様の問題は内包するであろう。


結婚の本質を考えていく上でも、興味深い一冊。