【急増するセックスレス夫婦】

以下の朝鮮日報の記事だが、誤解を招きやすいし、意味不明の箇所がある。


>1か月のセックスが1回以下と答えた「セックスレス」の女性が28%におよんだ。


阿部輝夫の「セックスレス」の定義は「1ヶ月以上セックスのないもの」。
朝鮮日報の「1回以下」は、「1回」が含まれる。
1回あるのとないのとでは、えらい違い。

ちなみに、
>2か月間、1度も夫と夫婦生活をしていないと答えた女性は100人中6人だった。


とあるが、母集団が1000人だったのに、ここでは100人。?


あと、
>“情”だけで暮らすには“2%足りない”ということ。


も意味不明の箇所。
訳の間違い?


以下貼り付け。


朝鮮日報2005.6.5.

【急増するセックスレス夫婦】(上) 背中を向けて寝る夫

40歳。鏡の前に立つ。無理矢理笑顔を作ると目の周りに何本ものシワが刻まれる。小学3年生になる娘はピアノを習いに行き、9時に帰ってくる。わずかの間、夫のことを思い出したが、「今日もどうせ遅いだろう」とその思いを振り払う。主婦のキム・ヨンヒ(仮名)さん。

「私も昔はきれいだった。私のことを好きだった男の人もたくさんいたのに…」と語尾を濁す。「最近になってから女としての私は何なのか…という思いがよぎります。私たち夫婦はどうして一緒に暮らしているのかと悩むこともあります」

結婚の12年目に迎える倦怠期か。キムさんは「こんな風に暮らしてからもう随分経つ」と話す。

「子どもを産んでから夫との夫婦生活は1か月に1度あるかないか程度になりました。30代の時は育児のために疲れていたし、会社の仕事も忙しく、特別それについて悩んだことはありませんでした。でも最近は背を向けて眠る夫を見る度、心の中に冷たい風が吹きます」

出版社に勤めるキム・ミヨン(仮名/38)さんは、最近夫とケンカをすることが多くなったという。

「夫は私に浮気をしているのかと聞きます。どうして夫婦生活を避けるのかと。でも疲れているし、到底要求にこたえることができません。正直、あれが愛といえますか?ムードもなにもなく、10分で“カーン”とゴングが鳴るように終る夫婦生活が…」
夫の肩を落とした後姿を見ると、申し訳ないとも思うが、毎回同じような状況が繰り返されているという。

これを他人事と言い切れるだろうか。朝鮮日報とリサーチプラス、韓国性科学研究所、韓国ファイザーが全国の既婚女性1000人を調査した結果、1か月のセックスが1回以下と答えた「セックスレス」の女性が28%におよんだ。20代の若い夫婦の「セックスレス」の比率も12%を超え、女性の性欲が最も旺盛になる40代の不満が最も高かった。回答者のうち、ここ2か月間、1度も夫と夫婦生活をしていないと答えた女性は100人中6人だった。


これは98年に行った韓国性科学研究所の調査の時より数値が2倍以上増えたもの。イ・ユンス韓国性科学研究所長は「既婚女性は夫と少なくとも週1回の夫婦生活を希望している」とし、「4人中1人が月1回以下を記録したのは衝撃的な結果」とした。

今回の調査で夫婦生活に満足できないと答えた女性の半分以上(54%)が結婚生活にも不満があると答えた。“情”だけで暮らすには“2%足りない”ということ。


結婚生活まで不満足だと答えさせるセックスレス。なぜ始まったのか。チョン・ヒジョン(仮名/37/結婚8年目)さんは「過度な疲労が問題」と答えた。夜10時頃帰宅し、掃除、食事の後片付け、洗濯などたまった家事をし、幼稚園に通う子どもの面倒を見ているとすぐに12時になってしまう。

結婚10年目のヤン・シンウ(仮名/39)さんは「夫が酒に酔って帰ってきて無理に要求してくる度、自分が“物”のように扱われているように感じ、夫婦生活をする気分がなくなる」と話す。

「結婚初期にはただ何も考えず“奉仕”する姿勢で横になっている事が多かったけれど、最近は子ども部屋に行って寝ます。夫の顔も見たくないので…」

主婦ハン・ミヨン(仮名/42)さんは「40歳を超えてから、夫がこれ以上男に見えなくなり、夫婦生活も楽しめず、ただ同じ屋根の下に暮らしている人とだけ思っている」と話した。

問題は表面上は何の問題もないように見える家庭でも、このような性的不満がつもる場合、いつ爆発するか分からない“時限爆弾”を抱えることになるということだ。今回の調査で“セックスレス”の女性のうち、性的な問題で離婚を考えたことがあると答えた人が30%におよんだ。

「男たちが妻に本当に求めているものが何なのか分かりません。知りたいとも思わないけれど…。夫は自分がしたいことだけをします。以前は嫌でも耐えてきたけれど、最近は『したくない』とはっきり言います」

結婚5年目の主婦イ・ソンイ(仮名35)さんは「周りに『手をつないで寝るだけ』という不満を漏らす友人が徐々に増えている」と話す。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/06/05/20050605000015.html

朝鮮日報2005.6.5.

【急増するセックスレス夫婦】(下) 妻に恋人が?

 妻がある日、窓の外を見て幸せそうな笑顔を見せたとしたら、その心の中にはほかの誰かがいるかもしれない。「最初は好奇心から始まった」という38歳のキム・ヨンミ(仮名)さん。サイワールドを通して昔の同窓生に会ってから3か月。数回の食事、短いデートはすぐに長い酒の席へと発展し、“警戒線”も超えた。

 「『今でもきれいだね』という言葉を聞いた瞬間、本当に久しぶりに“女”に戻ったような気がしました。夫からはそんな言葉を聞いたことも、そんな雰囲気を感じたことも、もう随分なかったですから」

 娘(9)と息子(7)を持つキムさんは、浮気をしながらも、夫と子どもたちのことを思い、ずっと苦しかったという。しかし「もう会わないようにしよう」と決心しても、電話が待ち遠しく、約束の場所に先に行って相手を待つということを繰り返した。

 「友人に告白したら、飽きるまで続ければいいと言われました。家庭は壊さないように。最近、恋人のいない主婦がどこにいるのかって」

 専業主婦のイ・ソンヨン(34)さんは、「夫といると息がつまり」、数年前に浮気をしたことがあったという。

 「見合い結婚でした。夫は私が貞婦だと思っているようです。夫婦生活の時も、私が少しでも積極的な行動を示すだけで、ギョッとするのが分かります。このため萎縮してしまい、夫との関係が無感覚になっていきました」

 イさんはそんな息苦しい関係を忘れようと、友人と頻繁に遊ぶようになったという。偶然、同席した男性と個人的に会うことになった。最初は気軽な友だちのように考えていた。しかし1度性交渉を持ってからは、時間が経つ程、その男性に執着していく自分を発見した。

 「結局、あきらめました。どうせ結婚生活を捨てるほどの覚悟はありませんでしたから。数か月後に妊娠し、以前のように何も考えずに暮らしています。でも幸せだとは思いませんね」
 
 “うちの妻”の話では絶対にないと言い切れるか?しかし現実はかなり悲観的だ。朝鮮日報と韓国性科学研究所、韓国ファイザー、リサーチプラスが既婚女性1000人にアンケート調査を実施した結果、回答者の63%が「夫以外の男性と性交渉を持つことも考えられる」と答えた。“反発”という回答も21%におよんだ。「あり得ないこと」という答えの比率は16%にとどまった。

 現在、年下の恋人と付き合っているという結婚15年目のパク・ミジン(43/仮名)さんは、「前は友だちに恋人がいると言ったら『気でも狂ったの?』と言われたのに、最近は『すごい』と言われる」と話した。

 法務法人テリュクの全慶姫(チョン・キョンヒ)弁護士は、「結婚を永遠の“約束”と考えない傾向が強くなるにつれ、浮気や離婚が急激に増えた」と話した。社会生活をする女性が増え、経済力を持つようになり、結婚と愛情に対する考えが過去より自由になったのだ。

 「既婚男女の婚外関係に関する研究」という論文を書くため、ソウル・京畿(キョンギ)地域の女性196人を面接調査したヤン・タジン(26/成均館(ソンギュングァン)大学・家庭管理学科)さんは「回答者のうちの26%が、過去か現在、婚外関係を持った経験があることが分かった」とし、「女性たちはアンケート用紙に自分の経験を正直に書き、堂々としていた」と話した。

 このような雰囲気の拡散には「浮気」を美化したドラマ、映画の影響も大きい。96年のドラマ『愛人』の後から、『ハッピーエンド』、『密愛』、『花火』などの作品により、既婚男女の不倫は既に驚くようなことでもない。

 インターネットもこのような“簡単な出会い”にあおりをかけている。「恋人がいる」と答えた人の大部分は、同窓会のサイトやチャットなどを通して相手と知り合ったと答えた。イ・ウンハ精神科専門医は「ドラマや映画などが周辺の環境が禁忌をなくすことに一役買っているだけでなく、経済力の上昇により、離婚しても1人で生きていけるという自信ができたことから、女性の浮気が増えている」と分析した。

 職場の同僚と付き合っているというチェ・ヨンイ(37/仮名)さんは「夫は私を家事をする女程度に思っているけれど、恋人の男性はいつも私のことを配慮してくれます」と話す。それでは夫婦は何のために一緒に暮らすのかという質問に、チェさんは「夫もホステスとよく浮気しています。お互いに知らないふりをしているだけです」と冷たく答えた。

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/06/06/20050606000016.html