映画日記化してるが。
GWということで。
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「Shall We Dance ? 」見る。
テーマは「中年期危機」。
すなわち、特に大きな不満もなく人生の後半に差し掛かった人間が、ふと人生を振り返り、空虚感、危機感を感じること。
内容は日米ほぼ同じだが。
微妙な違いが大きな違いというか。
1. 米国版では、竹中直人役がぜんぜん面白くない。ほかの役者はよい。ま、これは本質的な問題ではない。
2. 日本版では、「初めてのダンス」だが、米国版では「プロム(卒業ダンスパーティー)以来のダンス」
3.日本版では、主人公(役所広司)と、ダンスの先生(草刈民代)が最後踊るシーンがハイライト。
米国版では、主人公(リチャード・ギア)が妻にバラを送るシーンがハイライトで、先生(ジェニファー・ロペス)との踊るシーンはつけたし。
で、この米国版ラストシーンは、「愛と青春の旅立ち」そのまんまである。
つまり、
「単調な生活の女工を迎えに来る王子様の青年将校」(旅立ち)
「単調な夫婦生活の妻を迎えに来る王子様に戻った旦那」(shall we)
すなわち、米国版では、違いの2とあわせて、中年期危機は
「学生時代の気分に戻り、夫婦も出会ったころの恋人気分に戻る」
というハッピーエンドで解決。
一方で日本版は中年期危機は、
「ダンスという新たな楽しみを得たが、愛する先生は旅立ち、手に入れることはできなった」
みたいなもので、すっきりとはしない。
ということで結論。
中年期危機への対応の日米間の差。
米国:「老いることを否定し、あくまで若戻りにこだわる」
日本:「老いること、別れること、失うこと、そういうことを抱えながらも人生は円熟していくものだと悟る」
という違い。
私的には、日本のほうが好き。