ノルウェーの裁判所、フェラチオした女性をレイプ有罪判決


ロイター発。

>[オスロ 28日 ロイター] ノルウェーの裁判所は、女性が男性を強姦したとして懲役9ヶ月の実刑に処す判決を下した。平等主義を誇りにするノルウェーにしても史上初の判決だ。

西部ベルゲンの裁判所に被害者が申し立てたところによると、昨年1月、被害者(31)がパーティの最中にソファの上で眠ってしまい、ふっと目が覚めると23歳の女性が自分にフェラチオをしていたいうのだ。

ノルウェーの法律では「無意識もしくは何らかの原因によって拒否できない状態で性行為を行うこと」は全て強姦と規定される。

裁判所は27日、女性に懲役8ヶ月、4万ノルウェークローネ(約67万円)損害賠償を支払うよう命じる判決を下した。

女性の弁護士はノルウェーの通信社NTBに「あまりに厳しい判決です」とコメント。女性は被害者は目を覚ましており、合意の上だ、と主張していた。

検察は懲役10ヶ月を求刑、裁判所は男性より女性に寛容であってはならない、と主張。これは女性がレイプで有罪になったのノルウェー史上初の判決だ。

ノルウェーには男女平等の伝統がある。例えば、ヒエル・マグネ・ボンネビーク首相の閣僚の40%が女性だ。

[日本語訳:ラプター]
http://www.reuters.com/newsArticle.jhtml?type=topNews&storyID=8332138
http://www.excite.co.jp/News/odd/00081114738183.html


associated pressによると以下の追加情報。


>felt asleep on a couch in the apartment the woman shared with her boyfriend.
彼女が恋人と同棲している部屋のソファで、彼が寝ていたとき


>The woman at first denied any sexual contact, but later changed her story, admitting contact but claimed it was consensual.
彼女は最初、何もしていないと否定したが、その後供述を変え、合意の上だった、と主張。


>The man said the incident left him with insomnia, virtually no interest in sex. He also described it as a breach of trust between friends that crushed his faith in people.
彼は、不眠、性欲低下になり、友人間の信頼を損ない、人間不振になったと主張。
http://www.hindustantimes.com/news/7242_1340264,00180008.htm


以下疑問と感想。
・まず気になるのは、.パーティーのメンバーと、原告、被告、被告の恋人の3人の関係性。原告が男友達の家に遊びに行って、そこで、彼の恋人の女性からフェラチオされたという話なのか?


・3人の人間関係にもよるが、女性が後ろめたい行動をとったのは間違いないようである。


ノルウェーの法律は、「性暴力」の概念としては妥当と思う。ただ、性暴力とrapeは同一概念なのかという疑問は残る。


・ 薬物やアルコールにより、意識を消失している場合は、「無意識」を証明しやすいが、寝ている場合は難しい気もする。事実、この裁判でも「起きてた」「寝ていた」と争いになっている。


・ ニュース的には「フェラチオ強姦罪」というところに驚きがあるわけだが。仮に、睡眠中の勃起を利用し、この女性が一気に腟内へペニスを挿入までしていたら、逆に強姦罪の立証が困難だった気がする。男性にとって、フェラチオとは「されるもの」だが、挿入は一般的には「するもの」であり「された」という理解は得にくいからである。


http://aftenposten.no/english/local/article1027927.ece
http://chinchin.seesaa.net/article/3224217.html
http://rate.livedoor.biz/archives/20333776.html