2005年4月25日のニュース23では、性同一性障害を取り上げるらしい。
たぶん23時50分頃から15分程度の特集らしい。
性別違和感を持つ高校教師も出演するらしい。
http://www.tbs.co.jp/news23/main.html
それはさておき、以下の学会抄録を発見。
小児性愛・フェティシズムなどの性犯罪を繰り返した被虐待青年に対するアンドロクールの使用経験
星野仁彦
日本社会精神医学雑誌 第11巻1号2002年7月p141
http://www.jssp.info/gakkaishi/bn/bn11-1.html
ポイント抜粋。
>ADHDと境界知能を有し、父親から激しい虐待を受けた男児が高校生になり、小児性愛行動、下着窃盗、マゾヒズム電話などを繰り返したケース
>外来で薬物療法、行動療法などを行っていたが、(中略)アンドロクール投与を開始した。その結果、性欲・勃起能力が減退して性犯罪はおさまった。
感想。
1. 日本でも性犯罪者に対して抗男性ホルモン剤使用を行っていたという珍しい報告。
2. 「境界知能」のものへのアンドロクール投与ということだが、どのような治療同意だったのか疑問。
で、あらためて検索したら、国会でこんな議論。
>特に日本では、東京医科歯科大学の名誉教授の中田修先生が、このアンドロクールといいます、サイプロテロンアセテートというお薬を用いてこの治療プログラムを紹介しようということで、使用実験を行おうとしましたが、要するに、私どもの国では医療施設でも矯正施設でもこれに協力することがなくて、同時にまた、そのお薬が販売許可が得られないままになっているという現状。これを少なくとも、私も厚生労働委員会で委員をいたしておりますので、逆にこれをしっかりと、少なくともその予備的措置が講じられるような可能性というものを残す意味でも、この日本のような先進国でそういったお薬がないという状態、認められないという状態、それを生まないようにしていかなければいけないなというふうに考えております。
星野先生、使って大丈夫だったのかなあ。