「〈変態〉の時代」

「〈変態〉の時代」読む。

〈変態〉の時代 講談社現代新書

〈変態〉の時代 講談社現代新書

最初から最後まで大変興味深い。


変態とは、もともとセクシュアリティに限らず、明治時代「変態心理」として、精神医学保守本流から、ややはずれた、心理現象に対して用いられていた。
催眠とか心霊現象研究とか。


今で言えば、スピリチュアル・シングルカウンセリングみたいなものか。
まあ、それを推進していた中村古峡は、自分でやってて胡散臭さに気がついたのか、後に医学部に入って立派な精神科医になったのだが。
http://www.green-eminence.com/nakamura/


でもこの本の一番面白いのはやはり、「変態性欲」に触れるところ。
120ページに、学校別の女性同性愛の呼び方についての記述があるので、メモ。


オメ:東京の或る府立学校
ヂヤあるいはオヂヤ:某私立女学校
お熱:お茶の水女学校
オハカライ:学習院女学部
お親友:跡見女学校
S:大阪の清水谷女学校


>監督の厳しい府官立女学校や、富豪貴族のお姫様を教へる学習院において此行為が流行したのである。


明日以降に続く。