「愛についてのキンゼイ・レポート」を試写会にてみる。
http://www.kinsey.jp/
- 作者: ビルコンドン,Bill Condon,かじよしみ,浅尾敦則
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2005/07
- メディア: 文庫
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予想以上に面白かった。
マニア向けかと思ったら、一般のカップルが行っても楽しめる。
「迷信的性道徳から、データの力で性科学の礎を開いた」
みたいな、ワンパターンな話ではなく、キンゼイとその周囲の人々を多角的に捉えていて興味深い。
ただ、原題の「KINSEY」に対して、邦題の「愛についてのキンゼイ・レポート」は、ちょっと浅薄。
基本的には、キンゼイレポートは愛ではなく、セックスについての研究。
それを踏まえたうえで、
「セックスばかり研究するキンゼイは、愛について忘れかけていたのだが、
セックスを研究することは、実は愛を研究することだった」、
といった、愛とセックスの微妙な関係が、この映画の肝である。
それをいきなり、「愛についての」といったら、みもふたもないというか。
まあ、営業、宣伝的には「セックスについての」というより「愛についての」のほうが、なにかとやりやすいのだろうが。
あと、かじよしみさんも働き者だなあ。
「カミングアウトコンサルタント」
という肩書きもすごいが。
http://identityhouse.blogzine.jp/yoshikaji/