第154回浦安ジェンダークリニック委員会(4/13)報告
●個別症例検討:5例
ホルモン療法開始: 3名 承認
ホルモン療法継続: 1名 承認
ホルモン療法再開: 0名 承認
乳房切除術 : 0名 承認
性別適合手術 : 0名 承認
以上、5名が承認されました。
covid-19の感染者が日本には実際どれくらいいるのか。
3月初めころ「1万人」という説が流れ、それを厚労省が否定して、という事はあったが、推定値の根拠が不明。
あまり推定値を言う人もいないし、いったとしても計算方法を明らかにしてなかったら、難しすぎて周りは理解不能だったり。
まあ専門家は、めったなことは言えない。
私は、門外漢なので簡単な方法で推測してみた。
死亡率から逆算。
死亡率も不明だし、国によって大きく異なる。
そこで全員検査している日本国のデータから。
クルーズ:657名中7名死去。約1%
チャーター便:15名中0名。0%(全員退院)
クルーズ船は、高齢者中心。
チャーター便はおそらく30-50代中心。
そうすると全年齢層で考えると、ざっくり0.5%(200人に一人)くらいが死亡率か。
ちなみに、日本と医療環境が近く、多数に検査している韓国では、8086名72名死亡。0.9%。ただ、韓国でも検査を受けてない感染者はいるだろうから、0.9よりはやや下がるだろう。
そこで0.5%が日本での死亡率と推測。
本日現在、死亡者は、クルーズ船を除き21名、よって感染者の推測値は21×200で4200名となる。
ただ、実際には、感染して発症まで1週間、さらに死亡まで2週間程度かかるようなので、死亡者からの推測値は3週間前の感染者と思われる。
つまり2月下旬ころに4200名程度いたと思われる。
その後の3週間でどの程度増えたかははっきりしない。
ちなみに、3月2日に「北海道大学の西浦博教授は、北海道全域で先月25日の時点で感染した人は、およそ940人に上る可能性があるとする見方を示しました。」とされる。
私の推測法で計算すれば、現在北海道の死亡者は4名。4×200=800名が3週前の2月22日頃いたことになり、西浦先生の推測値とほぼ同様になる。
また、感染が確定されないまま、死亡する者もいるのでは?という疑問はある。
まあ、そういう場合もあるだろうが、それほど多くないのでは。
なぜなら、院内感染を医師側も恐れるので、疑わしきは検査するはず。
また、見落としれいが多くあるならば、見落としの結果院内感染が広がり、というケースも起こるはずだが、そういう話は今のところない。
だから、気づかず死亡例はそれほどはないのでは。
結論ははっきりしないが、4200名にその後の3週分の増加分を足せば、現在はやはり1万程度いるのでは。
北海道で新型コロナウィルスの感染拡大が続くが。
さまざまな要因があるだろうが、気候の原因が大きいのではと、調べてみた。
国別の比較は、その国ごとの中国人の訪問数、医療体制、検査体制等の要因が絡み合うため、気候の影響だけを評価するのは難しい。
国内であれば、検査体制等は比較的条件が同じはずである。
都道府県別の陽性数/検査総数の一覧があればいいかと調べてみたが厚労省サイトでは、探し出せず。
ただ各自治体できちんと発表しているところもあるので、ある程度のことはわかった。
クルーズ船のお客が多く降りた沖縄では3名以外は広がらず。鹿児島はゼロ。
中国からの買い物客が多く訪れる福岡も少ない。
北海道は検査のうち2割が陽性と非常に高い。
ということでやはり、北海道では感染が拡大しており、ウィルスの感染力が高いのでは。
イタリアでも暖かいローマではなく、北部で感染が広がっている。
中国人が多数、観光で訪問した点では、ローマもミラノも似たような条件だと思われるが、ミラノは寒冷であるぶん、感染がひろがったのでは。
なお、都道府県別にみると、和歌山の検査数が非常に多い。真摯に取り組んでいる。
東京都は検査数が検査能力に比較して少ないのでは。
寒冷地で感染が拡大しやすいとすれば、今後、気温が高まれば、感染が鎮静化される可能性もある。楽観視というより、絶望しないための、せめてもの希望として。
2.28現在
沖縄 3/93
https://www.pref.okinawa.jp/site/hoken/chiikihoken/kekkaku/covid19_hasseijoukyou.html
鹿児島 0/30
https://www.pref.kagoshima.jp/ae06/kenko-fukushi/kenko-iryo/kansen/kansensho/coronavirus.html
熊本 5/101
https://www.pref.kumamoto.jp/common/UploadFileOutput.ashx?c_id=3&id=30386&sub_id=48&flid=223234
福岡 2/105
http://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/bukan.html#A2-2
北海道 35/170 (2月25日時点)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/396617
東京都 26(2.28)/375(2.25)
https://news.yahoo.co.jp/byline/mizushimahiroaki/20200226-00164735/
和歌山 13/738
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/000200/covid19.html
はりめん調べ。
年 20-24歳人数/全体FTM人数 %
2005 1/9 11.1
2006 2/15 13.3
2007 4/29 13.8
2008 18/70 25.7
2009 11/57 19.3
2010 25/85 29.4
2011 28/81 34.6
2012 43/109 39.4
2013 47/127 37.0
2014 33/102 32.4
2015 35/126 27.8
2016 43/134 32.1
2017 40/123 32.5
2018 31/107 29.0
2019 12/104 11.5
考察
やはり、20代前半FTMは減少傾向か。
2012年がピーク。2012年に24歳だったFTMは、1988年生まれ。14歳の時に金八を見た、まさに金八世代。
長期的にみると、やはり金八効果はあったのではないか。
また近年はLGBTが普及。
10年くらい前は、コミュニティは、もっぱら手術をめざすFTM集団。
参加すると、アテンド会社系の人が手術のすばらしさを説き、形成されたペニスを皆で鑑賞、といったことが多かった。
最近の10台の若者は、成人式、パレード等LGBT系のコミュニティに参加。
病理化されてないLGBの人と接したり、SRSまでせず堂々と生きているTの人と出会う機会も多い。
よって20台前半のFTMが減少、それが昨年の戸籍変更者全体数の減少、といったことになっているのかもしれない。
あと、かつての戸籍変更動機に、会社就職にあたり男性として、というのがあった。
最近は企業の理解が進み、あまり戸籍変更の必要性はない。
一方で20代後半では、結婚を考えるようになり、戸籍変更するものは、変わらずいるため減少は見られない。
つまり、主たる変更動機が、就労から結婚に変わったともいえるかも。